自治体のアンケート調査
カテゴリ | アンケート・調査 |
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名前 | 匿名 |
性別 | 男性 |
年齢 | 21才 |
勤務歴 | 2日 |
時給 | 750円 |
勤務地 | 東京都 |
企業名 | 某社 |
投稿日 | 2005/09/19 |
自治体の委託でアンケート調査をした。季節は初夏。出来高制で20件くらいの割当だったと思う。 担当したのは15年ほど前に作られた新興住宅地。典型的な中流層だな。 対象者リストに載っている個人を訪問して、口頭で質問し回答してもらうという形式の仕事だった。 ヒッキーなオレにはちょっと荷が重い。コミケの軍資金さえ落としてなければ…。 適当に自分で書いてしまおうかとも思ったが、バレてバイト代がもらえたなかったらまずいしな。 この仕事は第一声が重要だ。 「アンケートなんですが」だと、かなり不信な目で見られる。アンケートという単語は胡散臭いイメージが強いようだ。 「自治体の委託で『調査』に来ました」に切り替えることにする。 服装も重要だ。 自分なりに気を使って、一番きれいな洗濯した服を着てきたが、Tシャツにジーンズだとやはり厳しいか…。 それとも首に下げたタオルがいけないんだろうか。「身分を証明できるものを見せて下さい」なんてことを言われたしな。 言葉づかいは丁寧なのが基本だが、会話が弾めばもっといい。 昨日スポーツ新聞を読んで予習しておいたおかげで、時事ネタから芸能ネタまで抜かりはない。 マンガやアニメネタだったらもっと会話が弾むんだが、よしとしよう。 淡々と仕事をこなし、ノルマも90%以上の達成率だ。 予定の軍資金に達し、ここで止めても問題なかったのだが、限定本をもう1冊保存用に確保したいと欲が出た。 まだ時間もあるし、この家で最後にしようとベルを鳴らした。