ビル・駐車場の警備・管理

様々な工事業者の元へ向かい、工事現場でのあらゆるトラブルを解消する役割を担う。 メインは車両及び歩行者の誘導だが、作業の手伝いや買い物等の雑用係をやらされることも多くある（警備員の作業手伝いは原則禁止とされているが、現場は無法地帯なので関係なし）。 良質な業者に当たることも極稀にあるが、大抵は顎でこき使われる。 理不尽に怒鳴られることは日常茶飯事で、途中からは悪質なクレーマー相手の接客業と認識していた。 作業員の気分次第でヘルメットを投げつけられたり、胸倉をつかまれたりされたことがある。 ストレスで入院した人間を支社長が支社に呼び出して直接罵倒したり、作業の邪魔になる人間は事故に遭えばいいと考えている警備員がベテランと呼ばれていたりと、人間的に問題のある輩が声を大にして威張っていられる業界だった。 内勤の人間は言葉遣いは温厚だが、遠慮やモラルというものが無く、夜中に平気で何度も電話をかけてきたり、工事業者側の違法な考えに同調して警備員を説教したりする。 交通費全額支給と謳っておきながら、バス代は出ない。 ただし、良質な業者に当たると最も割の良い仕事になる。 田舎の一軒家の工事で簡単な誘導のみで午前中で終了、作業員も温厚で礼節を持って接してくれるという奇跡のような現場もあった。 早上がりでも日給保障の会社だったので、実働4時間程度で日給8000円（時給2000円）。 業者が缶コーヒーを奢ってくれたこともある。 登録型バイト等も同様だが、飛ばされる現場によって扱いは天と地の差。 環境の良い現場に入れてくれる可能性は1割程度で、残り9割は死ぬような目に遭う。 割が合わなすぎるので二度とやらない。